Cart 0

私のエレガンス

コーデュロイのショーツ、鏡の前でタイツとニットと合わせながらふとだいぶ前に雑誌で読んだ記事を思い出しました。パリのアンティークショップの女主人は服を買うのが大嫌いだそうで、ある日とうとう着る服がなくなり、家から一番近いブティックに駆け込ん仕方なくセーターとスカートを3枚ずつ買ったという話。そんな服への無頓着さとは裏腹に身体に沿ったセーターとタイトスカート、タイツにヒールのあるブーツ姿がたいそうエレガントで美しく、洋服はずいぶんはっきりとその人の内面を写し出すものなのだなと私の記憶に深く刻まれました。数ある服のバリエーションの中でも私は壊滅的にタイトスカートが似合わない(原因はコンプレックスの塊であるメリハリのない脚)ので、せめてエッセンスだけでもと組んだコーディネートが意外と私らしく、かつ新鮮な感じにおさまりました。どんなに素敵でもまんま真似するのはやっぱり野暮の極み、こうやって咀嚼して何とか自分らしく見せるのがおしゃれの楽しさではないかなぁ、と思った初秋の朝です。靴はエレガントに革靴だな(4cmヒールが限界ですけどね苦笑)