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5周年ノベルティ

お待たせしておりました5周年ノベルティ、完成しました。エコバッグ&ポストカード、作画は佐々木美穂さん、ポストカードのデザインは南田真吾さんです。渾身の作です!まだお渡しできますのでよろしくお願いいたします。

→ 終了しました

ぴたりとはまる

  • お待たせしております5周年のノベルティ、もう少しだけお待ちください。

 

今年は春が早そうですね。さすがに5年目になると、この時期、みんな白シャツやボーダーTシャツが欲しい気持ちになるんだなぁというのが分かってきます。逆に言えば、どんなにいいもの・素敵なものでも季節を外れてみんなの気持ちに添わなければ、なかなか動かないということです。この春はいろんな事情が絡まって、納品がかなりスローペース気味です。が、いいと思って選んだものは売り急ぎたくないし、半年一年で価値が落ちるようなものは扱っていないと思っているので、今まで通り、これまでに入荷したものも新しいものもご紹介し続けるというスタイルを続けていきます。時間がかかってもぴったりの方のもとに行き先が決まる不思議、ありがたいなぁとつくづく思います。なので、この春夏もどうぞゆっくりお付き合いください。(ちなみに…ノースリーブのワンピースやTシャツなど5月に入荷するものもあります)

 


今、ちょうど展示会シーズンで2023AW、半年先にお店に並べる新しいアイテムを唸りながら(本当に唸っている)選んでいます。あまりにも世の中の変化のスピードが速すぎて、半年先がどうなっているか想像できない中、選ばなければいけないのですから唸るのも当然(と思いたい)。LUCAの目指すところは不特定少数に向けての発信、と思っていたけれど、最近はさらに一歩進んで『ひとりに響けばいい』お洋服の値段がさらに上がっている今、私の買い付ける数にも限りがある。そんな中、私が真剣に選んだ1着が日本、いや世界の中のたったひとりの琴線に触れてクローゼットに連れて帰ってもらえたら、こんなにうれしいことはありません。そんな気持ちでセレクトしています。最近、コロナ禍が少し落ち着いて、遠方からお店に来てくださる方がチラホラ、オンラインで見て想像していたものと実物とのギャップにえ〜っとなり、私がおすすめするものが全く眼中になかったもので、それを試着したらお客様にぴたりとはまる。そんな時、私は「わ、繋がった!ひとりに響いたよ〜」と内心飛び上がるほどうれしいのです。クールを装ってますけど笑笑。点(LUCA)と点(お客様)を結んで、いつか丸い円になったらいいな。それって縁(=円)だよな〜。そんなことを考えながら今日も、本日締め切りのオーダーをうんうん唸って決めております。

ワークジャケット考察

 今期、新しく入荷したイギリス🇬🇧N-EM-CEEのワークジャケット。数色展開がある中、私が愛して止まない茄子紺をセレクトしました。世の中にワークジャケットは本気のものからおしゃれ用のものなど数はあれど、なかなか大人にしっくりくるものを見つけるのが難しいアイテムでもあります。ビンテージものの定番、モールスキンの分厚さはすごく好きだしかっこいいとも思うけれどもう馴染ませるパワーがない。(多分、買ったとしてもガシガシの生地感が苦しくてきっと袖を通さなくなるのが目に見えているし、色落ちして馴染んだビンテージはコーディネート難易度が高い) と言いながら、つい古着屋さんに行くとワークジャケットをチェックしてしまうんですけどね。で、このN-EM-CEEのワークジャケットがなぜ大人向きなのかと言うと、まず生地が柔らかく上質であること。洗濯してもほぼ色落ちなく、長く愛用できます。それから縫製、裏側の処理がロックミシンではなく綿テープを重ねてミシンで叩いてあります。数年前に買ったイギリス製のワークコート、手頃な値段(今回のジャケットの1/4くらい)だったので、ま、いっかと買ったものなのですが、それと比較するとやっぱり全然違います。ポケットの補強のためのミシンステッチだったり、ぱっと見では気付かない細やかな差が歴然とあり、こういうところに価格差が出ているのだなぁと。円安の影響もあり決して安いものではありませんが、大人に愛用してほしいワークジャケットです。ぜひお試しください!

所有→共有

某美術館に貸し出ししていた私物の作品が手元に戻ってきました。展示は大盛況だったようで、沢山の方がご覧になられたとのこと。身近にある作品が展示空間に佇むいつもと異なる様子に、我が子の成長を見るような少し誇らしい気持ちになりました。

 

『絶対』と断言できることが世の中にほとんどない中、今確実に言えるのは『人はいつか必ず死ぬ』ということ。この世に生まれてきたのは偶然か必然か?その辺りは神のみぞ知ることですが、早かれ遅かれ死は必ず皆平等に訪れます。その時には何も持っていけないんだなぁと思うといろんな執着心や欲望が馬鹿らしくもなるのですが、私はまだ無我の境地には辿り着けず、何かいいものないかなと探したり、買い物するのがやっぱり好きだしまだまだ楽しいのです。でも欲望のまま買い続けるのとは違う次の段階にいることはわかります。今回作品を貸し出すという、所有することから共有することへの経験から気付きがありました。

 


あぁそうだ、これからは次に託せるものを所有すればいいんだ。服だったら将来、ビンテージのお洋服やさんに並ぶもの。作品だったら美術館でみんなに観てもらえるのがいいけど、無名であってもなんかいいよね、と古い食器と一緒に並べてもらえるもの。いつの時代も探している人がいる美しい本。建築物に見える完璧なバランスの椅子。そんなものを見つけたいし所有したいしお店で提案したいな。そうなると、もの選びのハードルが必然的に上がることになりましたが、所有のその先が見えた気がして少し気持ちが明るくなりました。

灯台下暗し

年始恒例になりつつある、年内に売れなかったら自分が着ますシリーズ。展示会では基本的に私が好きなものしか選んでいません(当然ですが)。どうしても自分が着たいなと思うものは2点オーダーしていたのですが、数シーズンを経て意外と残るケースがある、ということに気付きました。なので、特に高額商品の場合はオーダーを1点に絞り、しばらく様子を見ることに。で、残ったら「じゃあ私着ますね」と持って帰る笑。2023年はお客様にもよく言っていたので覚えている方もおられるかと思いますが、BLESSのクルエラコートを無事ゲットしました。何で売れなかったのか?すごくいいのにな〜と残念な半面、着出すとむちゃくちゃよくて、BLESSやっぱりいいじゃん!自分の店にこんな素晴らしいものがあるってほんとに幸せなこと!と再認識しました。

 

もう一つ、魅力を再確認したものがリチャードジノリのお皿です。先日、確定申告の数字の打ち込みでキーッとなった私は美しいものでも見てクールダウンしたくなり、古いものが並ぶお店へ出掛けました。そこでフランスの古いぽってりとしたお皿に心奪われ、1枚大事に抱えて帰りました。店主との会話で厚みのある器っていいよねとすっかり感化されて、帰ってからもあれこれ見ているうちに、そういえばお店にあるリチャードジノリの食器って無地だし厚みもあってぽてっとしてていいんじゃない?と。早速、24cmのプレートを使ってみたらこれが最高じゃないですか!何で今まで気付かなかったんだろう。毎日、お店で見ていると目が慣れて風景の一部になってしまうんだな。灯台下暗し、とはこのこと。LUCAには素敵が溢れております。

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