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私のエレガンス

コーデュロイのショーツ、鏡の前でタイツとニットと合わせながらふとだいぶ前に雑誌で読んだ記事を思い出しました。パリのアンティークショップの女主人は服を買うのが大嫌いだそうで、ある日とうとう着る服がなくなり、家から一番近いブティックに駆け込ん仕方なくセーターとスカートを3枚ずつ買ったという話。そんな服への無頓着さとは裏腹に身体に沿ったセーターとタイトスカート、タイツにヒールのあるブーツ姿がたいそうエレガントで美しく、洋服はずいぶんはっきりとその人の内面を写し出すものなのだなと私の記憶に深く刻まれました。数ある服のバリエーションの中でも私は壊滅的にタイトスカートが似合わない(原因はコンプレックスの塊であるメリハリのない脚)ので、せめてエッセンスだけでもと組んだコーディネートが意外と私らしく、かつ新鮮な感じにおさまりました。どんなに素敵でもまんま真似するのはやっぱり野暮の極み、こうやって咀嚼して何とか自分らしく見せるのがおしゃれの楽しさではないかなぁ、と思った初秋の朝です。靴はエレガントに革靴だな(4cmヒールが限界ですけどね苦笑)

ファッション・リイマジン

もうすぐ10月です。日中はまだまだ暑いですが、朝晩は秋の気配を感じるようになりました。(余談になりますが今年はカメムシ多くないですか?山が近い我が家、R氏と2人でギャーギャー言いながら格闘しています)

 

久しぶりに映画館へ出掛けました。『アステロイド・シティ』を観たいとずっと思っていましたが、上映時間が夜に移動してしまい断念。その代わり、これも前から気になっていた『ファッション・リイマジン』の上映がちょうど始まったのでこちらを選択しました。MOPというブランド、お恥ずかしながら知らなかったのですが、ここのデザイナー、エイミーは強い信念を持って、自分の作るもののルーツを探っていくのです。私も大量生産・消費にはずっと疑念を抱いていたものの、ここまで明確に一体何がまずいのか?ということを考えたことがなかったので、視界がひじょうにクリアになりました。(「毎年作られる服の数=兆単位 その5分の3が、購入した年に捨てられる」 どうかしてるぜって感じなんですけど) 私の着ているカットソーの綿花はどこからやって来たのでしょう?お気に入りのニットの毛糸、羊はどこの牧場で何を食べてた?…まぁ、ほとんどわからないというのが実情です。シンプルなことなのにね。綿花の栽培はダークな部分が多いことは知っていましたが、劇中でもやっぱり直接農家に出向くことによい返事をもらえなかった=見せれない、ということ。いろんなしがらみがあってのことですが、やっぱり何事も名前を明確にすると良くも悪くも責任が伴うからなのでしょう。後ろめたいことがあれば尚更です。それからいくら正論を通して作ったものでも高いばかりでは売れない、そんな痛いところも描かれていて、選んで売る立場の私としても「うっ」となりました。売れなければ続けて作れない、これも事実。服との付き合い方を考えるいろんな気付きが多いので、お洋服好きの方、そうでない方も機会があれば一見の価値あり、です。ぜひ観てください。

 

スモールビジネスを展開している私の力は微力かもしれませんが、少なくともただ売れればいいとは思っていなくて、やっぱりきちんと作られたものを自分の目で選んで、責任を持って必要としている人の手に適正価格で届けるのが私の仕事と思っています。ちなみに今、LUCAで展開しているブランドの中ではSONOがサスティナブルな姿勢で素材の産地や生産工程を明確にしています。そういうブランドが一過性のものではなく定着して増えてほしいし、古着もただの流行りで無駄に消費される方向へ行かずに一度世に出た洋服の真っ当な形、循環する当たり前の形として機能してほしいなと思います。

 

秋到来、おしゃれの季節ですね

9/12(火) 出張につき、臨時休業いたします。

 

それにしても今年の夏はひどい暑さでしたね。暑さのせいにしてはいけませんが、私ってこんな人間でしたっけ?というような凡ミス頻発の毎日で凹むこと多々のトホホな7・8月でした。

 

9月に入り日中は残暑がまだまだ厳しいものの、朝晩は秋の気配を感じるようになりましたし、日が暮れるのもうんと早くなってきて季節は確実に進んでいることにホッとします。そう、おしゃれが一番楽しめる季節の到来です!秋冬はウール、カシミヤ、コーデュロイなどの素材のよさを思い存分に堪能できると思うとワクワクが止まりません。なかなか世の中の景気は厳しいままなのですが、いつも2枚選んでいたところを1枚にしてでも欲しいと思っていただけるようなスペシャルなもの、手持ちのものに合わせると今までとは違う表情を見せてくれるような世界が広がるものなど、そういうことを特に意識して選びました。わりと攻めたセレクト!となっております。シンプルなものに関しては、素材がむちゃくちゃいいんです、など写真では伝わらないことが多くもどかしい限りなのですが、もしお店で実物に触れる機会があれば、そのあたり鬱陶しいくらいに力説させていただきます(苦笑)。お時間あれば見にいらしてください。

 

春に悩んで悩んでエイっと思い切ってKONRADのパンツを買って下さったおしゃれでかわいい若者女子が先日、お店に来てくださいました。(もちろんKONRADのパンツ着用、すっごく似合っていました。)旅先の韓国にもこのパンツを穿いて行って褒められたのだとか。新しい世界が開けたことを聞いているだけでうれしく、洋服1枚から繋がっていくこと、広がっていくことってやっぱりあるよね、自分が心から好き、着たい、と思う前向きな情熱は、よきパワーをはらんで人生よい方向へ導いてくれるんだなと改めて思いました。そんな1枚をこれから先もご紹介できたらなんて幸せなことでしょう。頑張って見つけてくるぞ〜 あと、もうひとつうれしかったのは彼女が「買い物は投票といっしょだと思っている」と話してくれたこと。若い世代にもこういう考え方をする人がいることが心強く、世の中にも浸透していってほしいなぁと思いました。

 

二度とない人生だから 坂村真民

先日、50歳の誕生日を迎えました。途端に身体のあちこちが変調、人間って動物なんだなぁと身をもって実感しています。四季に例えると芽吹きの春、花を咲かせる夏を過ぎて「秋」にいることは間違いありません。実を収穫して、次の誰かに手渡す種子を取り出す時でもあります。そう考えると歳を重ねるのも悪くないぞ、と思いながら、今や手放せなくなった老眼鏡を相棒に敬愛する方からいただいたばかりの本の一文一文を噛み締めています。

 

本を読み進めているうちに、ふと中学生の時の英語の先生のことを思い出しました。私の人生の中で「先生」として認識しているのは、幼稚園の年少組の時の担任の先生とこの英語の先生2人だけです。この英語の先生は白髪で品があって文学にも造詣が深く、高村光太郎の智恵子抄の初版本を持っているんだとか、時々そういうことを本当に楽しそうに話してくださいました。私が英語を好きになったのもこの先生に出会ったからです。卒業前に、みんなの前で自分の好きな詩を送ります、と読んでくださったのが坂村真民の「二度とない人生だから」です。

 

二度とない人生だから 一輪の花にも 無限の愛をそそいでいこう 一羽の鳥の声にも 無心の耳をかたむけていこう

二度とない人生だから 一匹のこおろぎも ふみころさないように心していこう どんなにか よろこぶだろう

二度とない人生だから 一ぺんでも多く 便りをしよう 返事は必ず書くことにしよう

二度とない人生だから まず一番身近な者たちに できるだけのことをしよう 貧しいけれど心豊かに接していこう

二度とない人生だから つゆくさのつゆにも めぐりあいのふしぎを思い 足をとどめてみつめていこう

二度とない人生だから のぼる日 しずむ日 まるい月 かけていく月 四季それぞれの 星々の光にふれ わが心をあらいきよめていこう

二度とない人生だから 戦争のない世の実現に努力し そういう詩を一編でも多く 作っていこう わたしが死んだら あとをついでくれる 若い人たちのために この大願を書きつづけていこう

 

「コピー入れておきます」と手書きしたこの詩をノートに挟んで渡してくださいました。先生から受け取った種子はちゃんとここに残っています。私が誰かに渡せる種子って何だろう?

 

 

 

PINK

久しぶりにピンクを着たい気持ちが戻ってきました。ジワジワと、日に日に熱くなる思い(笑) こんなにピンクピンク言っているのは小学生の時以来かもと思いながら、比較的着慣れている濃いピンクだけではなく妙齢にはちょっとハードルの高い淡いピンクも珍しく欲しております。きっと更年期でホルモンバランスが崩れてきたからピンクで女性ホルモンを補おうとしてるんだなぁと思うとなんて面白い現象でしょう!しばらくピンクを楽しみたいと思います。

SOLに別注でワークパンツを野バラ色に染めてもらいました。少しあたたかみのあるピンクです。派手かな?と思いきや、テーパードの利いたすっきりとしたラインで嫌味なく穿けます。何より気分が上がる⤴️ので控えめに言って最高です!どうぞお試しください。

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