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脳みそを揺さぶられる

R氏(19才・大学生)がとうとうファッションに目覚めました。今まで散々何を言っても興味なし、という感じだったのに、自分から情報を求めるようになったのですから、やはり何事も本人がやる気にならないと!というわかりやすい事例のひとつを見ているようです。


当然のことながら、私がいいと思うものとR氏が選ぶものはズレています。一体どんな格好がいいの?と聞かれて「大学生ならトラッドベースのちょっと古着プラス(要するにシティボーイ)なんかがかわいいなぁと思う」と言ったら「それは無理」とのこと。で、R氏の選ぶものやこれが欲しい、というものが私なら絶対に選ばない、というものばかりなのですね。極端な話、これは理解不能と思うものも。が、それを身に付けているR氏が悪くないというか、むしろ似合っていてちゃんと着こなしている。脳みそが揺さぶられる感覚は久々だなぁ、なかなかの衝撃です。

 

私が半年間理解不能と言い続けていた、とあるブランドのスニーカー。やっぱり欲しいというので、改めてそういう視点で世の中を見てみました。出張の際、東京の電車の中で若者2人が履いているのを見かけました、そしてこれが違和感なくてかっこいいんです。やだー、私、理解できないって老化してるんじゃないのーと凹みました。でも身近な人から最先端を知れるなんて幸運なこと!(拒絶しようにも直球でくるから避けれない、まずは受け止めるしかない苦笑)アップデートのチャンスと言わんばかりにR氏から今の若者の空気を学んでいます。自分が正解、自分最高と思っちゃいけませんね、成長には謙虚さが不可欠です。ちなみに…R氏は1万円のものを5つ買うなら5万円のものをひとつ買った方がいい、いう価値観は理解できるそうです、ホッ。

後ろ姿が肝

2月に入りました。寒い、のひと言に尽きますね。少しずつ日も長くなってきて、日差しも11〜12月のザ・冬の暗い感じから日に日に明るさがプラスされてきているのを感じつつもやっぱり寒い。ので、着膨れ上等と言わんばかりに重ねに重ねて寒さを楽しんでいます。

 

こんな寒いと出掛けるのも億劫だし、試着もしたくないよね、というわけで2月は毎年のごとくお客様が一番少ない閑散期となります。そんな中でも気になるものがありました、と来てくださる方がいて本当にありがたいことと思っています、感謝。最近、お客様の試着してくださる姿を拝見して「あぁ、後ろ姿って自分では見えない部分だけど、そこがキュートだと最高におしゃれになるんだな」ということに気付きました。(逆の例としてその昔、日産マーチが大きくモデルチェンジした時に、何て前と後ろのバランスが悪いんだろうと驚愕したみたいな。要するに前だけが素敵でも後ろが普通じゃ、かえってバランスが悪くて違和感しかないということ。)TÍSCAR ESPADAS の洋服のバックスタイル、特に襟元は唸る可愛さだし、ポスタルコのフリーアーム仕様は用の美を兼ね備えたデザインの面白さにオリジナリティを感じます。そう、LUCAには後ろ姿にも抜かりない服が揃っています!ぜひ意識して見てください。

2025初買い物

2025年が明けて半月ほどが過ぎました。昨日は満月が美しい夜でしたね。暖かなお正月から日を重ねるごとに寒さが増し、やっと冬らしい凛とした冷たい空気が心地よい日々。重ね着の着こなしも楽しいし、暑いより全然いい!風邪もひかずにすこぶる元気に過ごしています。

 

さて、2025年になって皆さん何か新しいものを手に入れましたか?つい今年初の買い物だー、なんて気負ってしまう私(買い物好きの性ですね)。まず自店ではBLESSのニットを。そしてとうとう昨日、大阪で靴を買いました!昨年10月の出張の際、どうしても試したいと思って銀座の店舗で試着したものの、いつものサイズだと幅が微妙にきつくて(典型的な幅広甲高涙)ハーフサイズ上を試したかったものの在庫がなくその時は諦めたのです。その後、気にはなっていたもののどうかなぁと思うこと数ヶ月。その間に別のブランドの気になる靴が浮上してきましたが、ぐずぐずしているうちに売り切れてしまいました。あーショック、でも縁がなかったってことね。と気を取り直し原点に戻ろう!とお店に向かいました。3連休の最終日で店内はお客様で賑わっていましたが、声を掛けてくださった男性スタッフの方がとても気持ちのいい接客をしてくださり、たまにはこうやって他のお店で買い物していろいろ学ばなくてはなーとも思いました。あまりにスマートな接客だったので感動したのですが、帰りに名刺をくださって「店長です」とのことで、あぁ納得と深く頷きながら足取り軽く帰宅。ちなみに手に入れたのは写真の女の子が履いているような靴です。いつもの私なら黒を選ぶところを茶色にしたところがポイントです。

心の浄化をするための強化期間

夏がずっと続いているような気温の高い日々の秋から12月に入って急に寒くなりました。やっと冬到来ですね。寒そうに背中を丸めたコートとマフラー姿の人を見かけると、ついファッションチェックしてしまいます。もはや職業病です。

 

先月、心がザワザワすることがあってどうにか元気になろうと足掻いていましたが、何をしても気持ちのアップダウンが激しく(きっと更年期でホルモンバランスが崩れているのも原因のひとつ)とうとうR氏に「なんかイライラしてるよね」と言われる始末…苦笑。はっきり指摘されるともはや清々しくて、そうだよね、人にあたってはいけません、自分の機嫌は自分でとらなくちゃと思い直しました。そうだ、せっかくだもの、美しいものを観て、美しいものに触れよう。というわけで先月末〜今月はとことん興味の赴くままに足を運んで、美しいものに触れて心を浄化する強化期間としました。美術館にもいつも以上に行く、遠くてなかなか出向けなかった憧れの人が営むお店に行く。入ったことのない喫茶店でお茶を飲む。そうしたら帰り道は足取りも心も軽くなって、新しいアンテナに引っかかった読みたい本や観たいDVDなんかも出てきてザワザワが少しずつ治ってきました。そして世の中には私の知らない美しいものがまだまだ溢れていることに改めて気付けたこともよかった。美しいものに少しでも多く触れたいし知りたいと思う欲張りな私がいることにもね。

アウターの次はこれね

自他共に認めるアウター好きの私。

なので、LUCAに並ぶアイテム比重はバランス度外視でかなり偏愛傾向が強く、アウター多めとなっています。先日、私と同じくアウター好きのお客様と話している時に「アウターがかわいいのは当然として、脱いだときにいい感じのトップスって何でしょうね?」という話しになりました。そうよ、それ!アウターが着れる季節になるのはうれしいけれど、アウターとインナーを重ねた時にトゥーマッチにならない襟元のバランス、かつ脱いだ時に間抜けにならないちょうどいいトップス。これがなかなかちょうどいいものを見つけるのって難しい。私の経験上、ちょっとデザインはそっけないくらいなんだけど上質な素材でできているもの、かつ着ていてテンションが下がらないもの、が正解な気がします。私の手持ち例だと黒のカシミヤのクルーネックセーター(肘にウッドビーズが付いているBLESSのでお気に入り)とかだな。LUCAの次なる目標はこのあたりを充実させることだなぁ、と次の展示会まで忘れないようにここに書いておきます。

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